中屋ビル再生によるリノベーションまちづくり
− 小倉北区魚町の商店街のビルのリノベーションを通して行う芸術文化創造のためのビル再生−
中屋ビルは、小倉北区魚町の商店街に位置するテナントビルです。このプロジェクトは、2010年頃、1階から4階まで、32年間、テナントとして入ってくれていた山口県にある婦人服屋さんが、撤退することになったことを契機に始動しました。このページでは、ご依頼から成果が出るまでの流れをご紹介いたします。
[ご相談内容]
中屋興産の梯さんからの依頼は、商店街にある古いビルで、耐震も充分でないので、大きいテナントに入ってもらうのは非常に難しく、どのように解決したらいいか、という内容でした。一時はビルを取り壊して新しくビルを建設する予定もありましたが、ただテナントビルにすることへの違和感とリーマンショックなどの影響によるテナントリーシングがうまく行かないのではないか、ということもあり断念している状況でした。
[戦略]
中屋ビルを、魚町の商店街の周辺地域にいる独自性をもった若くてエネルギーのあるアーティストやクリエイターの場所にすることで、ビルの再生を図っていこうという商店街の再生計画を提案しました。元々そこから小さく商いを始めて、軌道に乗ると繁華街に移転していく、今でいうインキュベーション施設のような存在だった場所の特性を活かして、手頃な賃料で区画を貸し、ビジネスを始める若手プレイヤー育成の場とする活用方法を考えました。
Case by case solution
01
活用のための建物の現況調査・法令検討
03
プロジェクト全体の進行管理・コスト管理
02
「まちの活動に参加」してくれる
テナント募集
04
ビル運営維持のためコンサルティング
総合プロデュースとマネジメントの体制図
[成果]
1.再生後の永続的なビル運営
ビル再生後のテナントの入居状況は、入れ替わりもあるが、いずれもまちに関わってくれるテナントが入居していて、基本的にテナント10件が埋まっている状況です。
2.場所のポテンシャルを活かしたインキュベーション施設化
区画を手頃な賃料で提供し、ビジネスを始めやすい環境をと整えました。テナントに入居していた古着屋さんが、中屋ビルの区画では手狭になり大きな店を構えたいから転居するといった、インキュベーションの要素のあるビルへ再生しました。